コーチとして活動しているみなさんに『事例検討会』のお誘いです。
なんとなくうまくいっていないケースはありませんか?
「クライアントの行動が進まない」
「肯定的な問いを投げかけてもネガティブなまま」
「いつでも連絡して、とは言ったものの多すぎて困っている」
「ひょっとして心の病を抱えているのではと思うが言い出せない」
などなどクライアントとの関係が長くなってくると、「このままでいいのかな?」と悩むことが出てきますよね。そんなとき、一人で悩んでいてもなかなか解決しないし、専門的な相談をしたくてもそんな環境がない、など困ることもあるのではないでしょうか。
コーチとして活動する中で、これまでも困った経験などはあったはずですが、きっと経験やテキスト、集合研修などでカバーできていたかもしれません。あるいは仲間とのちょっとした会話がヒントになったこともあるかもしれません。
ですが、ある程度の経験を積み、さらなる成長を求めるならば個別のケースに焦点を当てた専門的で具体的な事例検討を取り入れることをおすすめします。
私自身も行き詰った時期がありましたが、その行き詰まりを打開してくれたのは事例検討会やスーパービジョンでした。二つを活用することで「力がついてきたな」と手応えを感じられるようにりました。心理士にとってごく一般的なトレーニング方法です。
ですが、コーチのみなさんの間ではあまり活用されていないように感じています。
事例検討会もスーパービジョンも、大学院時代の臨床実習を始めて以来、現場に臨むにあたり欠かすことのできない重要なトレーニングだと考えています。これらのトレーニングがあるから、クライアントの安全を守りつつも、今の自分に少し背伸びなケースに臨むことができ、徐々に臨床の力を養うことができます。
自分の成長のためにクライアントの安全を脅かすことはできません。
しかし、「できることだけ」をやっていたのでは支援職としての成長はありません。
だからこそ「クライアントの安全を守りつつも、成長する場」が必要なのです。
プロコーチのみなさんにも、自分のクライアントを安全にかつ効果的に支援しつつ、自らの力量を向上させる場がぜひとも必要だと実感しています。
そこで、この二つのトレーニングのいいところを合わせた形で実施できるようコーチのみなさん用にアレンジした『事例検討会』を企画しました。
では、力量あるプロコーチとはどのような人をいうのでしょう。例えば、事例検討会では・・・
・事例検討の基本を身につけ、建設的議論の技術を身につけていること
・事例検討に必要な最低限の心理学的知識を持ち、ケースの臨床的な理解ができること
・専門家としての態度でディスカッションに参加し、ケースを俯瞰できること
・場に起こる心理的力動に早く気づき、専門家として活用できること
・他者のケースから学び、自らの実践に取り入れる機会を得ること
などと私は考えています。
これらを実現するために、この会では
1.心理領域の学会や米国の心理療法家訓練の過程で多く用いられる事例検討の手順を踏襲します
2.必要な方には別枠『心理学特別講座シリーズ』で的をしぼった知識を提供しています
3.ディスカッションが迷走しないよう、また体験しながら専門的態度が身につけられるようファシリテートします
4.精神力動的視点をケースに取り入れるコツをお伝えします
5.グループで行うことにより様々なケースを学ぶ場を提供します
以上を実践していく予定です。
私の臨床心理士としてのキャリアは、米国のMAカリキュラムに従ったWASC認定大学院で受けたトレーニングが土台となっています。カウンセリングや心理療法が生活に浸透している米国では、心理療法家の訓練が洗練されています。
その他、精神科医や米国での臨床経験のあるPSWからグループスーパービジョンを受けたり、学会の事例検討に参加するなど学びを重ねてきました。
これらのトレーニングから得られた実践的な学びや体験をお伝えしていけたらと思います。
もちろん、私もまだまだチャレンジ中です。参加のたびに「あぁそうか!」という学びがあります。この体験は事例検討ならではの学びです。
対人支援の奥深さを知ったからこそもっと向上したい、真剣にディスカッションする場が欲しい、と考えるプロコーチのみなさんとご一緒できることを楽しみにております!
この事例検討会はグループで行われます。グループメンバーは期間中入れ替わりのないクローズドグループです。
1回90分の検討会を月イチで開催します。期間はグループの人数によって変動します。例えば、4人グループであれば4か月間、6人グループであれば6か月間が1クールです。同じメンバー全員揃って1クールの期間を共にワークしていきます。
1クール中に全員が1回ずつ ”事例発表者” を担当します。それ以外の月は ”協働者” としてグループに参加します。
私神谷もファシリテータ 兼 解説として参加します。
▼グループの定員
最低開催人数は4名様です。
1グループの定員は4~8名様程度を予定しています。
▼1回の時間
4~6名様グループ:1回90分
7~8名様グループ:1回120分
メンバー全員が充分に発言できるよう、参加人数によって時間に違いがありますが1回ごとに変更するわけではありません。
▼実施の方法
・対面
・オンライン(zoom)
の2つをグループメンバーのニーズに合わせて相談しながら選択したいと考えております(注:現在はオンライン・グループのみで実施予定です)。
▼スケジュールの調整
1クール期間中のスケジュールはグループメンバーが決まってから、全員で調整します。
基本的には毎回全員参加をお願いしています。参加者の変動は発表者の不利益になりますし(多様な意見を得る機会を失う)、グループの士気にも関わります。全回参加のつもりでご予定ください。
とはいえ、お忙しいみなさんが5名以上集まろうとすると、スケジュール調整が一番のネックになりかねません。オンラインなどを活用しつつ、できる限り参加しやすい環境を整えられればと思います。
▼事前の説明会
興味はあるけれどもう少し説明を聴いてから決めたい、という方向けに『説明会』を実施しています。詳しい資料をご用意しています。
開催概要
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・任意のどこか(60分程度)
・オンライン〈zoom〉
・参加無料
・要予約/事前資料あり
・下のフォームよりお申込みください
※上記以外の日程をご希望の方はご相談ください
※お友だちコーチとお誘いあわせの上、お申込みいただけます
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プロコーチ向け事例検討会 概要
対 象:プロコーチの方
(必須要件)プロコーチまたはプロコーチとして活動準備中であること
※活動期間は問いません
※資格の有無は問いません
(必須要件)自分自身が担当するクライアントが存在すること
※契約形態は問いません
(推奨要件)神谷の心理学講座を1つ以上受講済であること
※未受講でもご参加いただけますが、専門的なディスカッションを目的とした集まりです。
別枠で神谷が講義しておりますこちらの講座全4講座修了が望ましことをご承知おきください。
定 員:1グループ4名様~8名様まで
頻 度:月に1回(90分~120分程度:定員によって調整)
※2021年1月以降開始を目安に4人以上のメンバーが確定してからスケジュール調整します
※人数が揃えばいつでも開始できます。ご相談ください
場 所:当オフィス会議室(東新宿駅より徒歩1分程度)
または オンライン
※現在はオンラインのみで開催しています。対面での実施は見合わせております。ご容赦くださいませ
参加費:グループの人数によって変動します
(例)6人グループの場合 お一人様 16,500円+7,700円×5回(1クール6か月間)=55,000円
(例)4人グループの場合 お一人様 16,500円+7,700円×3回(1クール4か月間)=39,600円
※メンバーの人数に1クールの期間に長短ありますので総額は異なります
※1回目までに全額お支払いください。欠席回があっても払い戻しはありません
主 催:アトリエ南風代表 神谷香(公認心理師/臨床心理士/GCS認定プロフェッショナルコーチ)
※ご要望に応じて説明会も開催いたします。関心のある方はご遠慮なくお問合せください。
※この事例検討会および説明会について神谷へ直接ご質問がある方はご遠慮なくお問合せください。歓迎いたします!
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